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田中角栄の10大伝説!4「角福戦争」! [田中角栄]

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田中角栄10大伝説4は「角福戦争」です。

対極に位置する2人の男

「田中角栄」と「福田赳夫」。

高等小学校出の田中角栄と大蔵省出身の福田赳夫。

1970年代から80年代にかけて、長く激しい政争を繰り広げました。

人呼んで「角福戦争」を3つのラウンドに分けて紹介します。


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第一ラウンド

2人の第一ラウンドは、1972年

佐藤栄作の後の総理総裁戦です。

総裁選に出馬したのは、

田中角栄、福田赳夫、大平正芳、三木武夫

の4人です。

この総裁選では、2人の激しい駆け引きが行われ、

実弾(現金)が激しく飛び交う生臭い死闘が繰り広げられました。



「二位が一位を支えよう」

角栄と福田は約束していましたが、

その裏で角栄は大平、三木に決選投票では頼むと話をつけていました。

それを知った福田は憤ったが、結果は、

1回投票

田中角栄 156票
福田赳夫 150票
大平正芳 101票
三木武夫  69票

決選投票

田中角栄 282票
福田赳夫 190票 で角栄の勝利。

なりふりかまわず選挙に資金を投じた角栄は、

ライバルとの大一番に勝利する。



第二ラウンド

2人の第二ラウンドは、1978年

大平総理誕生の時の福田潰しです。

「三木おろしで」は手を組んだ角福でしたが、

その後1976年に福田が総理になると、

田中角栄は、「二年後に大平に禅譲」という

約束をしました。しかし、福田はその約束を

無かったことにするのです。


ロッキード事件で逮捕され、表舞台から姿を

消していた角栄だったが、福田政権が続くことを

阻止するために、派閥議員の全秘書を総動員して

福田潰しを開始しました。結果は大逆転で、

大平総理を誕生させ、ここでも勝利です。

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第三ラウンド

第三ラウンドは1980年

鈴木善幸内閣が誕生したときです。

大平のハプニング解散による衆参総選挙で、

大平が選挙期間中に急死。

自民党は大勝ですが、大平派の鈴木善幸が総理に

就任したことで、田中派は不動の状態です。

「角福戦争」は一応の決着がつけられました。



田中角栄と福田赳夫は、対立しながらも

角栄が総理の時は福田を大蔵大臣に起用するなど、

互いに「自分にない能力」を認め合っていました。


「角福戦争」においては、何かと「悪役」と

されがちだった超エリートの福田赳夫。


角栄秘書の早坂茂三は、後に福田の人間的な一面を紹介しています。

1985年に角栄が倒れ、

早坂が自分の事務所を開く時に、1000人以上の関係者に挨拶状を書いて送った時に、

一番最初に「早ちゃん、頑張れよ」と返事が返ってきたのが、福田赳夫だったそうです。

その翌日、2人は福田の事務所で会い、昔話に花を咲かせた。


その翌日、早坂のところへ新聞各社の福田番の記者から電話があり、

「昨日、福田さんと会っていたそうですね。どんな話をしたのですか」

早坂は逆に尋ねた。

「福田さんは何とはなしていた?」

「早坂は何も肝心なことを話さなかったよ、と言っています」


秘書の世界で「話さない」ことは信用であり、美徳だ。

福田はそれを知っていて、わざと新聞記者にそう話したのである。


福田流の「プレゼント」は

病に倒れた角栄へのエールであったのかもしれない。


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